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Mission Statement [7-3 MBA留学中:School]

2007年が終わる前に最後のエントリー。最後のエントリーに相応しいトピックを、と言う事で自分なりのミッション・ステイトメントを書いてみる。自分の思いを言葉で表し、2007年に残しておきたい。但し、前回書いた通り思い=起業と言う単純な図式は成り立たないので、これ自体を自分のキャリアにするかどうか不明だが、自分のオン、オフの両方の時間を使ってこの分野には長く長~く取り組んでいきたい。

 

3度に亘る留学経験を通し、日本を外から見て思うのは、日本は本当に内向きな国だなと言う事。良い意味でも悪い意味でも。ある意味、それは良い事であり、と言うのは世界第2位の経済力がある為、日本の中で暮らしていても、日本の中だけでビジネスをやっていても、全て事が成り立ってしまう。特段外に出る必要はない。逆に、例えば僕が2度目の留学時に行ったオランダなどは自国だけで食べていけないのは分かっている為、積極的に他国と交流するし(既にEUの一部だが)、オランダ人も積極的に外に出て行っている。オランダで大学に行っている人材は大抵、英語とドイツ語の両方を自在に操り、就職先もオランダの企業というよりかはグローバル企業の、オランダ以外の支店(例えばイギリスとかフランスとか)に入っていく。

 

翻って日本人はと言うと、日本で生まれ、日本で育ち、日本の大学を出て、日本の企業に入る。それはそれで国として多分、素晴らしい事なのだが(例えば中国の様に優秀な人材が他国に流出していないし)、一方で、外から見るともの凄い内向きな国に見える。例を上げると、ビジネススクール向けの外資系金融・コンサルティングの採用活動は北米はニューヨーク、欧州はロンドン、アジアは香港とそれぞれの地域で一拠点に集中しているが、日本だけは、本当に日本だけは東京オフィスがやっている。なので、香港やニューヨークに採用について問い合わせても東京に直接、聞いてくれとなる。

 

確かに日本だけは、各社とも東京のオフィスから直接、採用担当の人がやって来て、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ボストンと主要都市を回って採用を行っている。なので、ビジネススクールにおいても日本だけは採用が別で、他支店は全てオンキャンパスで説明会とインタビューがあるのに比べ、東京だけは採用担当者が滞在するホテルで、と言う奇妙な形になる。これは日本の経済力が大きく、且つ業務上、日本語が話す事がとても重要となる為、直接、そのオフィスが採用を行った方が良いという事になるのだろう。

 

この様な日本だけで生きる日本人という形ではなく、僕個人としてはもっと世界、グローバルな土俵で通用する日本人が多くなって欲しい。それはビジネスという世界でもそうだし、政治や外交という世界でもそう。その為に必要なことはやはり早い段階で外の世界を見る事だ。そうする事によって外国人に対してコンプレックスを感じる事もないし、言葉の壁も低くなる。また、欧米やアジアの考え方も分かるし、その経験は社会人になった時に活きてくるはずだ。只、一方で日本の文化や日本人の考え方も忘れてはいけないと思う。日本を理解しながら、日本を代表していると言う自負を持ちつつ、世界で通用する人材となるのはどうすれば良いのか?

 

高校時代や中学校の時に海外にホームステイに行くというのは一つの手段だ。日本の大学から交換留学という手もある。また、海外の大学院に行くというのも有効だと思う。だが、それよりも良いのは海外の大学に行って学位を取る事だと僕は思う。世界はこんなにグローバルになりつつあるのに、なぜ高校生はこれでもまだ日本の大学に行きたいと思うのだろうか?日本の歴史や日本語をきちんと高校までで学び、大学からは海外に目を向けても良いのではないだろうか?

 

まあ、自分が日本の大学に行ったので、何とも言えないが海外の大学に行く事は幾つかのメリットがあると思う。1つは他国の考え方を理解する事が出来る様になり、その国の人々と濃密な関係を築く事ができる。日本を外から冷静に見る機会が出来るというのも貴重な経験だと思う。2つ目にキャリアと言う意味ではかなり選択肢が広がる。最近は日本の企業も海外の大学を卒業している人材を積極的に採用しているし、それ以外に例えばアメリカの大学に来れば、欧米の企業への門戸も広がる。3つ目に、2つ目と似ているかもしれないが、日本の大学に比べると、海外の大学は専門領域が多いので、自分が本当に勉強したい内容が見付かりやすい。

 

実はシカゴに来て妻の友人でこの9月にシカゴの大学に入学したばかりの日本人の大学生に会ったのだが、彼女が言うには、彼女が学びたい事と言うのは日本にはなく、アメリカで探したらシカゴのここの大学にしかなかったという事だった。彼女は帰国子女でも何でもないし、都内の女子高に通う普通の女子高生だった。ただ、自分のやりたい事がはっきりしていた為、初の海外を大学4年間、シカゴで学ぶ事にしたのだそうだ。彼女がそう決意すると、学校からは何のサポートもなかったばかりか、日本の大学を受けろという明らかなプレッシャーを掛けられたらしい。学校にしてみれば、大学合格率を上げないと少子化の中、生徒が獲得できないと言う焦りがあるのだろう。

 

高校の時から自分のやりたい事がはっきり分かっているというのも珍しいケースかもしれないが、今後の彼女の様なケースは増えていくだろう。自分の娘は上記の様な事を考えて名前を付け、そして成長した暁には海外の大学に行って欲しいと思っている。

 

長々と書いたが、僕が留学事業をやりたいと漠然と考えている背景にはこんな思いがある。MBAnoWAや、PreMBAnoWAと言うのはこの思いに沿って始めたものでもある。卒業後はどの様な形になるのか分からないが、自分の思いに沿って行動を起こしていきたい。

 

最後に、

 

このブログの読者の皆様、2007年も僕の留学記録をたまに読んで頂いてありがとうございました。2008年もよろしくお願いいたいます。

 


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by シカゴ生活情報 (2008-01-09 11:31) 

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